運命の糸

【真実の糸ー12】




小さい頃から

ずっと母親は
目の前の会長と
言われ続けてきた…






むしろ信じられないのは
当たり前の話。







誰だって
十年以上経つ
今この場で

アナタは私の息子でない
なんて言われ、
誰が信じられるか?






「バ、バカな…?」







嘘だろ…?

と目で訴える永斗。



…が
それも軽くあしらわれた








「…私は
子が産めない体なのよ…

だからクローンを
作ってまで後継者を
探してるんじゃないの。

バカな子ね。
この全員の中で
アナタのデータだけが
一番使えないわ」







そう言い、
会長は懐から出した
何かの機械を手に取ると

それにスイッチを入れる







バチ!!!!







体を反応させたのは
永斗。






この島に来る前、

会長から渡された服から
強力な電流が流れた。







「づぁぁ!!」







タンクの上に立っていた
永斗は
体制を崩すと
螢達の目の前に落ちた。







ドシャ!!!







打ち所が悪かったか
永斗は
起き上がりはしない。








バカな………







ぼやける意識の中

永斗は絶望の淵にいた