運命の糸

【真実の糸ー10】




そこまでの行いを
会長自身罪悪感を
感じていない。







むしろ
集まった研究データに
興奮している。








「稲葉祐平…
アナタからは
二つの頭脳を持った
『キレる人材』の
細胞を採取したわ…

叶礼子…
アナタからは
私と同じ特殊な能力
『霊感』の
直感にも似た
細胞を採取したわ…

芦田朋樹…
アナタの体の
ウィルスからは
どんな病気にも
かからない
『健康な体』の
細胞を採取したわ…

白井康司…
アナタからは
その人を殺めるのを
抑えた
『凶暴な抑制』の
細胞を採取したわ…

踝螢…
アナタは
どんな困難にも
立ち向かう貪欲性。
『行動力』
の細胞を採取したわ…


そして…
この5つの細胞から
屈強な人間を生み出し

フジグループの後がま
私の後継者を
生み出すのよ!!」







その強く言い放った
言葉に

皆はシーンとしてしまう







だが、
そんな言葉を聞き、
口を開いたのは
永斗だった。








「え……?
何言うてんや…
ちょい待ち。

母親の後を継ぐのは
息子であるワイやろ?

何でそんなクローン共に
ワイの座を
明け渡さなければ
いけんのや?

この施設も
この島も
みんな
ワイのもんやろ?」







そうか…

だから螢が施設の機械を
メチャクチャに
いじった時も

自分の将来もらう
施設にイタズラされて
腹を立てていたんだな…







なんて過ぎたことは
どうでもいい話だ。







今は目の前の2人に
注目だ