運命の糸

【紡ぐ糸ー11】



朝のチャイムが鳴り響く




今日は気持ちのいい
チャイムだ。







それはそう、
珍しく遅刻しないで
祐平は席に座っているの
だから。







今日は
ノンビリ
ヒゲティーの出席を
聞くことが出来るぞ。







そう思っていると、
教室に入ってきたのは
副担の小島先生であった







「はい、静かに。

出席取りますよ」







…なんだ残念。



誇らしげに
挨拶してやろうと
思ったのに。







出席を聞いてると、
螢の名前の時に返事は
なかった。




また
昼登校の予定だろう。







まあ、
いればいればで
何となく
気まずいんだけど…







祐平は
まだ昨日の電話が
気になっていた。








何の用事かも不明だし、
なんか
気持ちがモヤモヤする。






肝心のヒゲティーも
いないし、
どうしたものかと
祐平は考えていた。






そんな時、

近くの席に座っている
白井が
話しかけてきた