【研究所の糸ー26】



「………あれ?
お前ら……」







祐平がそう言うと、
身構えた朋樹と
大あくびをしてる礼子が
そこに居た。








「……稲葉君?」







朋樹は祐平と気付くと
肩の力を抜いた。







何だ……

この2人
無事だったんだ…!








こんなとこで
偶然二人に再会した
祐平。









お互い無事だったことを
喜びかみしめた。








「二人に
また会えて良かったよ」







そう言い
手を差し出した。







照れくさいが
朋樹もしっかりと
その手を握り返した。







「ウチらもだよ。

でも稲葉君…
その格好は…?」







研究員の白衣を着て
朋樹は不思議そうに
見てる。







この服のせいで、
ここの研究員と
間違えられ

2人は身を隠したのだ