もちろん、戻ったのにはちゃんとした理由がある。
戻るなりあたしは、目の前の人物に話し掛けた。
『やっほ☆楽しんでる?』
「お、桃…と舞ちゃん!!」
「…こんにちは」
…――恭哉がいたからだ。
さっきまで姿を見なかったけど、今さっき、来る姿を見た。
そこであたしは、頭の中で考えていたことを実行に移すことにした。
『…あ、ちょっと、ゴメン。…あたし、呼ばれてたんだった。』
「ちょ、…桃?!」
『ゴメンねっ。…恭哉、舞のことちょっと頼める?』
「おう、任せとけ」
恭哉のオッケーの返事を聞いて、あたしは、恭哉には分からないように口パクで。
がんばれ
そう残して冬可のトコに戻った。


