あたしの言葉に優しく微笑むと、またタオルの結び目に手をかけた。 …今度は止めない。 ―…完全に、体を隠すものが何もなくなった時。 止めはしなかったが、恥ずかしさが勝ってギュッ…と目をつぶる。 上から降ってくるのは優しいキスの雨。 …頭、おでこ、頬、唇、耳、首、肩、胸、お腹、手の甲。 何回も何回も、愛しそうに。 これだけで、あたしは幸せを実感出来た。