ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜




規則正しく頭をポンポンと叩きながら。

空いているもう片方の手で、巻いているタオルの結び目に手をかける。



頭の感覚が心地好くて忘れていた緊張が、このことによって一気に蘇って来る。



『…ちょ、ちょっと…待たない?』



気づくとあたしは、こんなことを無意識のうちに言っていた。