規則正しく頭をポンポンと叩きながら。 空いているもう片方の手で、巻いているタオルの結び目に手をかける。 頭の感覚が心地好くて忘れていた緊張が、このことによって一気に蘇って来る。 『…ちょ、ちょっと…待たない?』 気づくとあたしは、こんなことを無意識のうちに言っていた。