『…はぁ。』 諦めて、やっぱり観察してみることにした。 (…普段見れないしっ。) ソファに投げ出されて仰向けになった冬可の姿は、誰よりも色っぽい。 交差に組まれている足も、規則正しく上下する肩も、身体の上に乗っている左手も、顔の上に乗せられている右手も…。 全てが、見惚れるには十分過ぎる要素満載だ。 よほどボー…ッと見すぎていたのか、「…ん…」軽く寝返りを打っただけかと思われた冬可の目が、…開いた。 「…も…も……?」