ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜




…――が、離れるつもりはないらしく。

逆に、耳元に顔を持っていくと、「…はやく」囁いた。



吐息が耳に当たって、肩が揺れる。

…あたしはどうしようもなく耳に弱い。



それを知っているからだろう。

執拗に耳元で囁くのは。