そして思う。 …――こんなに時間の流れが穏やかなのはいつ振りだろう… と。 同じことを冬可も考えていたのか、ふと呟いた。 「…幸せだな。平和だ。」 『うん』 バイクの代わりに赤ちゃんの泣き声が聞こえる。 引退してからはそんな毎日だ。 夜泣きは酷いし、ろくに寝れてないから寝不足も続いている。 冗談でも、"辛くない"とは言えない。 …でも、耐えていられるのは冬可の支えがあるから。