「右側は読める。…左はなんて読むの?」 『ふふ…えっとね。』 あたしなりに、なんらかの形で"ヒマリュウ"を残したかった。 これを、冬可は分かってくれてた。 [" "と" "にしよう] [大賛成☆] 兄の名前は冬可が。 妹の名前はあたしが。 それぞれ書いて、貼った。 壁を眺める冬可は、とっても嬉しそう。 そんな姿を見て、あたしも嬉しくなった。 …――そんな、幸せな名前。