『――…んー……!!』 バンバンッと、自由な右手で冬可を叩くが、さすがにびくともしない。 ついに我慢の限界に来たあたしの中で、プチッ―…と、何かがキレる音が聞こえた。 『――…ざけんな…』 「…あ?」 『――…ざけんなー!!』 バンッと、気付けばあたしは、冬可をドアとは反対側に突き飛ばしていた。