「なーに困ってんの?」 その時、後ろから救世主……舞の声がした。 『舞…!!』 「…なによ?」 舞には何も話してない。 …心配かけたくないから。 「舞ちゃん…ユリちゃんとサクの家の道。どっちかわかる?」 「ユリとサクの?んー…確か左じゃなかったっけ?」 ………左。 うん、と縦に首をふったのを見て。 『ありがと!!』 「うん……って、桃?!」 『詳しくは帰ったら話す!!』 …舞に向かって叫びながら、左に向かって走った。