ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜




[じゃ、冬可に宜しくね…――]



そう残して今度こそ切れたケータイを前に、はぁ…と、溜め息を吐く。

吐いて、やることを思い出して、閉じたケータイをまた開いた。



開いたケータイから着信履歴を表示。

その中のひとつの名前の上で、スクロールしていた親指を止めた。



――…ピッ



『――…もしもし、冬可?』