気付けばあたしは。 場所が喫茶店、なんて忘れて琴華さんの胸倉を掴んで、怒鳴っていた。 あぁ…頭が痛い。 糖分…早く回ってよ。 「桃、そいつ多分悪くない。…いや、悪いけど。悪くない。…あ?わからん。」 『…は?』 「いや、とりあえず。離してやれ」 …が、意外にもそれを止めたのは、妙に冷静な冬可。 冷静なんだけど…意味わかんない。笑 「……ゴホ……ッ…」 そんな冬可に拍子抜けをして、あたしは手を離していた。