ヒマリュウ-Ⅱ- 〜08.11-【番外編】追加〜




"嫉妬"という、ドロドロとした感情が見透かされてた。…という気恥ずかしさよりも。

いきなりあたしの隣に座った、琴華さんへの驚きの方が勝った。



運ばれてきたコーヒーを一口飲んで。

「…今大変なんでしょう?」急に話題を切り出した。



『……な、』


「……お前、何で…」



何で知っているのか、とか。

何でそれをあたし達にわざわざ言いに来たのか、とか。



そんな疑問は、



「あたしのところに依頼が来たのよ。…大金と一緒に。」



思い出すような口調でそのことを語る琴華さんによって、遮られた。