…――季空琴華(ヒマリュウⅠ参照)が、あたし達の目の前に立っていた。
『…なんで』
もう解決したはず。
…決して、温厚なやり方ではなかったけれど。少なくとも、お互いが納得した。
「あら、久し振りにあったのにそれ?」
「俺も、なんでだか知りたいな」
「冬可まで。…仲のいいこと」
………やっぱりムカつく。
その上から目線も、言葉遣いも、"冬可"と紡ぐ唇も。
「…そんな嫉妬しないで。」
今日はちょっとお話があって来ただけだから。
そう言ったと思うと、あたしの隣に座って、「すいません、コレを。」メニューを指差して勝手に注文したのだった。


