恭哉がここまでになる…犯人は、相手は、一体何人なんだろう。 『……誰にやられたの』 「だーかーらー、ケン――」 『嘘。ケンカであんたが負けるなんて見たことない。』 …誰? 追い撃ちを掛けるように問い掛ければ、あー……と。 髪の毛を掻きむしったあと、「不意打ち。急に襲われた」悔しさを滲ませるように、顔をしかめた。 『…心当たりは?』 「ない」 この前は舞、今回は恭哉。 …――あたしの仲間を狙ってる?