ビクッ…と。 いきなり紡がれた"凛々"という言葉に、肩が揺れた。 「凛々とは…、確かに許婚だ。」 『…………そっか。』 "許婚"…。 ズキッと傷んだ胸には、気づかないふりをした。 「けど、俺は解消するつもりでいる。」 『…え?』 …が、ハッキリとあたしの目を見て言ってくれた嬉しい言葉。