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こう見えてもココの神主なんだよ〜、と笑ったカスミの傍に歩み寄るカスミのお父さん。


ろうそくの明かりによって、その姿が徐々に明らかになってきて―――



「え!?」



あたしは戸惑いを隠せなかった。



「や、八百屋のおじちゃん!」


カスミのお父さんが、商店街の八百屋のおじちゃんで…神主!?


「え?親子?え?」


あたしの驚きを見て、いつもと雰囲気も服装も違うおじちゃんが笑う。


「いつも娘がお世話になっています。」

「え?八百屋のおじちゃんだよね?」

「そうだよ。こっちが本業だけど、……まぁ、家族を養っていくには副業が必要なのさ。」


知らなかった。

カスミのお父さんがこんなに身近にいる人だったなんて。

つい昨日の夕方、またスーパーに客を取られたとか言う愚痴を聞いてたのを覚えてる。