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「あ、ねぇねぇ。どうしてあたしが怖がってるってわかったの?」


ゆらゆらと蝋燭の灯に合わせて、あたしたち2人の影が揺れる。

カスミは実に穏やかな顔をしていた。


「あれだけ凄かったんだもん。お父さんも、あーたぶんこの町の神社の神主さんはみんな気付いてると思うよ。」


そんなに凄かったんだ。


「グワッて来たね〜あれは。あはは。」


笑い事じゃないんですけど。


「ね、もう消えた?黒いオーラ…だっけ?」

「んー、まだかな。」

「いつ消えるの?」

「わかんない。ココロが落ち着く早さによるよ。」

「そっか。ごめんね?カスミ。ありがとう…」

「ま、これがあたしたち神社の家系の仕事だから〜。気にしないで。」

「そ、そうなんだ。すごいね神社の娘ってのは。」

「まぁね〜。この町の夜を守ってるのはあたしたちだしね。」


そんな偉人があたしの友達だなんて思いもしなかったよ。