日曜日を迎えた。

「ひまわり、出かけるぞ」

サンドイッチをかじっているひまわりに、陣内が言った。

「今からですか?」

口をモゴモゴとさせながら、ひまわりが聞いてきた。

「食べてからな」

陣内は答えると、コーヒーをすすった。


朝ご飯を食べ終えて、片づけを済ませると、2人で藤堂が待っている駐車場へと足を向かわせた。

「暑いな」

外に出ると、陣内は呟いた。

今日はよく晴れていた。

まさに真夏日だ。

「この熱気だけで料理ができそうですね」

そう言ったひまわりに、
「蒸し料理くらいはできるだろうな」

隣を歩いている陣内が言い返した。