『…紀衣に虫がついたから焦ったんだよ。それが8割。で、後の2割はまぢで我慢の限界近づいてて、紀衣に触れたくてしょうがなかったから。』




「虫…?」




『虫だろ、あいつ…紀衣に悪い虫が付かないように直哉と噂流したのにさ、くっ付きやがって。挙げ句の果てに勝手に告白なんかしやがってよ、オフィスじゃ紀衣にベタベタしてよ。まぢあいつ今でも殴り飛ばしてぇ…』



「あいつって…滝沢くん?」



『他に誰がいんの。て言うか、他の男の名前俺の前で言うな。腹立つ。』




そう言うと、俊也くんはまた軽いキスをしてきた。って言うか、今の話って要するに…



「やきもち…?」




『…悪いか。』




俊也くんの顔が少し赤くなった。





「可愛い〜!!」



まさか俊也くんがあたしにやきもち妬いてたなんて。嬉しすぎる。







『…黙れよ。』





俊也くんはまたあたしに今度は深いキスをしてきた。