「ねぇ、2年も…って?」
あたしより何気に期間が長いんだけど。
『そのままの意味だよ。2年間我慢した。』
「…何で?」
『だってさ、紀衣が俺のこと凄く信頼してんの分かってたからさ。しかもそれがすっげぇ友達として、としか見えなくてさ。振られた時とか考えてたら2年もたってた。』
「それ、そのままあたしの台詞なんだけど。」
『まぢ?ぁ、あと紀衣が俺の家で酔ったときとか、毎回襲ってやろうって思うんだけどさ、邪魔がいるじゃん?』
邪魔…?
「佑実と直哉くん?」
『そう、大抵紀衣が酔い始めたときはまだ2人起きてるから、必死に理性保ってた。2人に俺が紀衣襲ってるところとか見せたくなかったし。でも一回俺だけ起きてて皆寝てた時はまぢで襲いそうになった。あの時は本当によく理性保ったなって今でも思う。』
「じゃぁ何で今日あたしに…?」
『言ったじゃん。我慢の限界だったんだよ。』
それじゃ、答えになってない。
あたしが見つめていると、俊也くんは観念したのか理由を言ってくれた。