『えぇ?そうかぁ?紀衣と雅樹だと思ったんだけどさぁー…』



「あたし、昨日滝沢くんとは話してないわよ?」



あくまで、冷静に答える。


『じゃぁ、俺の勘違いかー…な〜んだ。』



何とか乗り切った、やったじゃんあたし。今日は1人パーティーね!安いワインでも帰り買って帰ろう。



ところが…



『紀衣?』



「なぁに?」



あくまでも完璧な笑顔で答えてみせる。



『ちょっと来て?コーヒー注ぎにいきたいの、付き合って。直哉たちの分も注ぐから。』



直『おぉ、悪いな。』



『ううん。じゃぁ良いわよね、紀衣?』



有無を言わさない笑顔の…佑実。



「はい…。」




参りました…。