男心?そんなの… 「分かる訳ないじゃない。」 俊『うん。分かんなくて良いよ。』 いつの間にかあたしのデスクの隣に来ていた俊也くん。 「分かんなくて良いよって…何で?」 『だって、紀衣が男心分かったら、俺の心分かっちゃうし。』 俊也くんの心が分かるならすごく男心と言うものを理解したいところだけど、 「ご心配なく。一生分かんないだろうから。」 そう言って、あたしは今度こそ仕事を再開した。 『分かってほしいって気持ちもあるんだけどね。』 そんな俊也くんの言葉はあたしには聞こえなかった。