教え子の甘い誘惑

「ひょっ拍子抜けしちゃっただけ。今まで力が入っていた分、疲れが出ただけよ」

「にしては、色気漂うようになったのは何故? 恋人でもできた?」

いいえ、おもちゃになりました―なんてことは人として決して口に出せない…!

恋人なんて甘いものじゃない。

彼が気の向くままに構って、遊ぶ。まさにおもちゃだ。

「…美容にかける時間ができただけ」

「ふぅん。エステにでも行ってるの?」

「うっうん」

彼の紹介で、彼の母親が経営するエステの上客になってしまっている。

…もちろん、タダで。VIPのカードで、好きなだけ利用できる。

涼子は疑わしげにジロジロ見ていたけれど、アタシが口を割らないことを感じ取ったのか、深く息を吐いた。

「…分かったわ。アンタが不幸になってなきゃ、わたしは良いのよ」