教え子の甘い誘惑

「…何てことをしてしまったんだろう…」

壁に向かい、呟く。

鍵をかけた英語準備室の中1人、アタシは毎日のように後悔の念にかられていた。

『あの日』から数週間が経った。

彼は言った通り、授業に出てくれるようになった。

そして担任の先生にもちゃんと謝罪して、真面目になった。

ここぞとばかりに、担任も教頭も喜んでいたけれど…アタシの心は重くなっていくばかり。

あの時、どうかしていたとしか思えない!

けどっ! …もう関係は始まってしまっている。

ブルルルッ!

ケータイのバイブが鳴った! コレは合図。

アタシは深くため息をつき、準備室の鍵を開けた。

「やっ、センセ。待たせたかな?」

扉を開けて入ってきたのは…彼だ。

「…いいえ。やること多いから。でもテスト1週間前は立ち入り禁止になるからね」