『宿代のかわり。
先生、私とヤリ友になる?』

『なにそれ、ヤリトモ?』

中鉢はキョトンとした。

通じない。
オッサンだ。

『セフレ!』

『ああ、そんなのは嫌。
でも頼子、俺前からずっと…』

拒否られないのを良いことに、今度のは長く、濃い口付け。

唇を離しても。
見つめて、足りない、もう一度とか。

先生、私の事前から好きだったとか言っちゃう?

これ、そう言うキスだよ。

ちっとも気がつかなかった!


でもようやく身体を離した中鉢は、真剣な顔で不思議な事を言った。

『月が綺麗だと、思っていたんだ』