葉瑠は、子供の頃学校の裏で見つけた猫を思い出した。 あの時は自分の家で飼ってあげることが出来なかった。友達の親が渋々了承してくれて、その子の家で一生を終えたと聞いている。 しかし、そんな運のいい動物はきっと全体の数パーセントなのだろう。 そんなある日の出勤日。 店の隙間に小さな箱が置いてあった。ニュースで聞いた言葉が過ぎる。 『動物の遺体が発見されました』 少し汗ばんだ手のひらをジャケットで拭いて、ゆっくりと覗き込む。 「…っ!」