すると、彼女の顔は一瞬にやりと笑った。 […わかんないけど、莉子ちゃんは?] やっと聞き返してくれたことに喜びを感じた莉子は、彼女のさっきの顔を忘れてしまった。 [ん~。私も、かな?人形、本当にドコいったんだろうね…朝はあった気がするし…もしやのもしや、神隠し!?] ほんの冗談だった。 彼女が笑ってくれるかと思ってそう言っただけだった。 彼女は莉子の想像とは違う反応をした。