おにんぎょさん




───何か、気に触るようなこといったのかな…


莉子はそう気にしながらも、
懸命に"真子"と名乗る彼女に話し続けていた。



…が、
彼女の冷たい言葉でだんだん会話もなくなっていった。



会話が尽き果てた時、
莉子はさっきの先生の話はどうなのだろうかと思った。


[ね。真子はさっきの人形の話、どう思う?]