[ね。莉子──っ次の授業ってなんだっけ?] 親友の糸田敦子が 後ろを振り返り岡田莉子に聞く。 まだ5月。 席はまだ出席番号順。 [次は…理科だから…移動じゃん~っ…] [まじ?!移動しなきゃ!!] 莉子と敦子は急いで理科の用意をする。 教室を見渡せば もう数人しか教室にいなかった。