龍樹side 俺は出てけと言われる前に病室を出た。 だが……… 暇つぶし道具である雑誌を部屋に置いてきてしまった。 時計を見るとまだあの時間でない。 急いで病室に戻った。 「…………………死ぬのに………」 思わず俺は開けかけた手を止めた。 “死ぬ” その言葉が大きく頭に響いた。