以来、湯月くんから本は借りてない。
思い出せば、卒業間際に湯月くんからもらった手紙…あれって暗号だったのよね。
その解読を達郎兄ちゃんに頼んで、それがきっかけで湯月くんと…。
いかん、思い出しただけで顔が赤くなってきた。
「どうした、カホ」
こういう時だけ目ざとい達郎兄ちゃんが、あたしの顔をのぞき込む。
「なんでもない!」
あたしはあわてて首を振った。
「と、ところで話って何なの?」
必死に話を戻す。
「うん、実はな…」
達郎兄ちゃんは何か記憶を探るように、こめかみを叩いた。
「あ、思い出した。お前ら、藤本翼って女性タレント知ってるか?」
「知ってるわよ」
「知ってます」
あたしも湯月くんもうなずいた。
「有名なコなのか?」
逆に訊いてくる達郎兄ちゃん。
「有名よ!」
あたしはムキになって言った。
何を今さらという気分だった。
藤本翼は今いちばん話題になってるタレントだ。
思い出せば、卒業間際に湯月くんからもらった手紙…あれって暗号だったのよね。
その解読を達郎兄ちゃんに頼んで、それがきっかけで湯月くんと…。
いかん、思い出しただけで顔が赤くなってきた。
「どうした、カホ」
こういう時だけ目ざとい達郎兄ちゃんが、あたしの顔をのぞき込む。
「なんでもない!」
あたしはあわてて首を振った。
「と、ところで話って何なの?」
必死に話を戻す。
「うん、実はな…」
達郎兄ちゃんは何か記憶を探るように、こめかみを叩いた。
「あ、思い出した。お前ら、藤本翼って女性タレント知ってるか?」
「知ってるわよ」
「知ってます」
あたしも湯月くんもうなずいた。
「有名なコなのか?」
逆に訊いてくる達郎兄ちゃん。
「有名よ!」
あたしはムキになって言った。
何を今さらという気分だった。
藤本翼は今いちばん話題になってるタレントだ。


