「達郎兄ちゃん」
「こっちは気にしなくていいから、外で休ませてやれ」
達郎兄ちゃんの横で、杉田さんもうなずいてくれていた。
あたしはその言葉に甘えて、湯月くんの手を取った。
「じゃあ、本番いきまーす!」
背後で、スタッフの掛け声が聞こえた。
撮影を見てたい気持ちは大いにあったが、今は湯月くん優先。
あたしは湯月くんの手をひいて立ち上がると、スタジオの扉を開けた。
「本番5秒前!4、3、2、1…!」
次の瞬間、すさまじい衝撃音がスタジオ内に響き渡った。
「翼!!?」
杉田さんが駆け出した。
達郎兄ちゃんも走る。
あたしと湯月くんは一瞬見つめあった後、二人に続いた。
「どうしたんだ!?」
大勢のスタッフが駆け寄ったそこには、床に座り込んだ翼さんがいた。
そこから30センチも離れてないところにあったのは、さっきまで天井にぶら下がっていた巨大なライト。
砕け散ったその姿が、衝撃の大きさを物語っている。
「こっちは気にしなくていいから、外で休ませてやれ」
達郎兄ちゃんの横で、杉田さんもうなずいてくれていた。
あたしはその言葉に甘えて、湯月くんの手を取った。
「じゃあ、本番いきまーす!」
背後で、スタッフの掛け声が聞こえた。
撮影を見てたい気持ちは大いにあったが、今は湯月くん優先。
あたしは湯月くんの手をひいて立ち上がると、スタジオの扉を開けた。
「本番5秒前!4、3、2、1…!」
次の瞬間、すさまじい衝撃音がスタジオ内に響き渡った。
「翼!!?」
杉田さんが駆け出した。
達郎兄ちゃんも走る。
あたしと湯月くんは一瞬見つめあった後、二人に続いた。
「どうしたんだ!?」
大勢のスタッフが駆け寄ったそこには、床に座り込んだ翼さんがいた。
そこから30センチも離れてないところにあったのは、さっきまで天井にぶら下がっていた巨大なライト。
砕け散ったその姿が、衝撃の大きさを物語っている。


