月と太陽の事件簿13/アルテミスの翼

「こちらこそすいませんでした」

初対面の人に、みっともないところを見せてしまった。

…てかオメーも謝れよ、達郎。

「いえ、いいんですよ」

翼さんは首を振った。

「私最初、ボディーガードの探偵さんが来るって聞いた時、どんな怖い人が来るんだろうって、少し不安だったんです」

あー、それは真逆のイメージですね。

「でもお二人のやり取りを見て安心しました」

翼さんは杉田さんの方を向いた。

「社長。今回の件、すべて月見さんにお任せしましょう。私からもお願いします」

「…わかった」

杉田さんはうなずいた。

お前がそこまで言うのならと、前置きしてこちらを向く。

「月見さん。改めて、よろしくお願いします」

杉田さんと翼さんがそろって頭を下げた。

「全力を尽くします」

達郎兄ちゃんは見た事もないような真剣な表情でそれに応えた。

「すみません、そろそろ試合開始ですー」