いじめ【嫉妬】

これが、当たり前だった。

「じゃ、もう1度やろっか」

3年の山川先輩がほほ笑む。

先輩は、いつでも優しい。

ありがとう、先輩。

「1,2,3、ハイ」

今度こそ、

と、リボンを投げた。

落ちてくるリボンを、

手に…、持っ…た。

思わず笑みがこぼれた。

そして最後のキメポーズ。

「おお、初めて全部出来たねー。

この調子でー、と行きたいところなんだ

けど、もう時間だね。片付けよっか」

「はあい」

先輩が嬉しそうに話す。

これで、次の大会も優勝できるかも。