そして、長い長い授業も終わり、

部活に行く時間になった。

「ユリ、行こ? 」

後ろからあたしを呼ぶ声がした。

振り向くと、由乃と花音。

「うん、そうだね」

緊張のあまり、声がふるえていた。

自分でも驚いた。

本当に悪口なんか、言ってないんだもん。

大丈夫大丈夫。

そして、あたし達は軽い会話を

しながら、体育館に向かった。

「大丈夫、きっと仲直り出来るよ」

花音が優しく微笑んでくれた。

「ありがと」

あたしもほほ笑んだ。

大丈夫、大丈夫―――


――

そして、トレーニングが終わり、

いったん休憩へと入った。

今だ…