【小春ー6】
そんな小春の抗議を
ララは軽くあしらった。
「何言ってんのよ、
子供ね春は。
こんな素敵な
アトラクションを前に
不満があるの?」
どうやら先輩にとって、
これは本気で楽しいと
思ってるようです。
小春は地をだんだんと
踏みつけながら答えた。
「楽しくありません!
何ですかこの精神的な
生々しさは!
もっとリアルに
テーマパークの
アトラクションを
楽しみたいです!
ジェットコースターとか
観覧車とか
お化け屋敷とか
そーゆーのが
いいんです!!!」
「リアル…
そうねえ…
テーマパークって
言ったら
お化け屋敷ねえ…」
ララはボソリと呟いた。
「え?」
「春……
リアルな話だけど、
あんたがさっきから
寄りかかってる
太い木あるじゃん?
ソレ、昔ここで
駆け落ちした若い男女が
首をくくって心中した
木らしいわよ。
そして夜になると
『どうして』
『どうして』って
結ばれなかった
男女の霊が泣き出す
ようよ」
ビク!!
小春は慌てて
木から離れた。
「え…?は…?
この木が…?」
「テーマパークの
お化け屋敷とか
入りたいんでしょ?
じゃあ今日夜にまた
ここに来るか。
お化け屋敷より
ずっと
リアル・スリリングな
アトラクションよ」
「………
…ごめんなさい先輩
もうワガママ言いません」
小春は泣きながら答えた
こうやって、
先輩によって
春は強い子に
育てられるのです
そんな小春の抗議を
ララは軽くあしらった。
「何言ってんのよ、
子供ね春は。
こんな素敵な
アトラクションを前に
不満があるの?」
どうやら先輩にとって、
これは本気で楽しいと
思ってるようです。
小春は地をだんだんと
踏みつけながら答えた。
「楽しくありません!
何ですかこの精神的な
生々しさは!
もっとリアルに
テーマパークの
アトラクションを
楽しみたいです!
ジェットコースターとか
観覧車とか
お化け屋敷とか
そーゆーのが
いいんです!!!」
「リアル…
そうねえ…
テーマパークって
言ったら
お化け屋敷ねえ…」
ララはボソリと呟いた。
「え?」
「春……
リアルな話だけど、
あんたがさっきから
寄りかかってる
太い木あるじゃん?
ソレ、昔ここで
駆け落ちした若い男女が
首をくくって心中した
木らしいわよ。
そして夜になると
『どうして』
『どうして』って
結ばれなかった
男女の霊が泣き出す
ようよ」
ビク!!
小春は慌てて
木から離れた。
「え…?は…?
この木が…?」
「テーマパークの
お化け屋敷とか
入りたいんでしょ?
じゃあ今日夜にまた
ここに来るか。
お化け屋敷より
ずっと
リアル・スリリングな
アトラクションよ」
「………
…ごめんなさい先輩
もうワガママ言いません」
小春は泣きながら答えた
こうやって、
先輩によって
春は強い子に
育てられるのです



