春うララ

【小春ー15】



あのテスト勉強から
数日後、

小春は返された
テスト用紙を見て
その点数に驚いていた。






自分の不得意な教科にも
関わらず、

物理・英語共に
50点数以上の点数を
たたきだしていた。

(これでも
本人からすれば凄い方)








最初
川田さんから勉強を
教わる際、

彼は真面目過ぎたせいか
普通に男言葉で
「ここはこうだよ」
って言われた時は

逆にひいたけど、

何とかなるもんだなっと
昔をふり返る。







まあ
赤点にならなかったのは

先輩のおかげ。







小春はそのテスト用紙を

満足そうに
何度も見つめていた。








「こんないい点数見たら
先輩ビックリするぞ~」







さっそく帰って
テスト用紙を
見せることにしよう!







ウキウキ♪
ルンルン♪と

お花畑(の看板)を通り

小春はアパートに
帰ってきた。







「ただ~~~いま~」







ドアを開けると、
先輩とその横に
川上姉弟が居るのが
見えた。







「お~~~
おかえり春~~。

今日は特別講師で
この2人に保健体育を
教えてもらうから」






バタン。







小春はドアを締め、
出かけることに
決めました