春うララ

【小春ー14】



「せ、せ、せ、せ、せ、
先輩!!!

何で川田さんを
呼ぶんですか!?」






するとララは
肘を壁に当てながら
答えた。







「ああ、春知らないの?

ホモ川は
昔、三年間アメリカに
留学してたのよ?」






するとそれに反応して
川田はプリプリとした。







「んもう!!

堀川じゃなく川田よ!
間違えちゃイヤ!!」







いや…
堀川でもなく
ホモ川って
聞こえた気が…







小春はあえてそれは
つっこまず、

別のことを指摘した。







「それでも
いきなり講師を
頼むなんて
ムチャクチャですよ!」







変態と関わりたくない
気持ちが、

自分の心の隅に
生まれていたことを
小春は気付かない。








「春ちゃん
心配しなくても大丈夫よ

アタシこう見えて
優しいから安心してね
ウフ!」







すでに怖いよアンタ…







と思いつつも、

ホモだと言って
断ることもできないので

渋々と授業を受ける
覚悟をした
小春であった…