【小春ー10】
302号室の川上姉弟
私達202号室に住む
ちょうど真上の部屋の
住人です。
見た目も
普通の姉弟なので
最初は騙されました。
「こんにちは!
新しく私達の階の真下に
住人が引っ越して
来たって聞いたから
挨拶に来たよ!」
お姉さんは結構元気な方
後ろで弟さんが
モジモジとしている。
「ほら!
アンタも挨拶しなさい!」
影に隠れる弟に
そう言うお姉さんだが、
代わりに
小春が慌てて答えた。
「あ、あ!
いいんです!!
すみません
挨拶行かずに…」
まあ普通は上の階など
挨拶に行かない。
両隣だけで十分だ。
この人達は
下の階にまで
挨拶するなんて
親切な人達だ。
「私達この上で2人で
住んでるから
ヨロシクね!!」
「あは、どうも…
2人で
住んでるんですか…
姉弟2人なんて
珍しいですね。
両親とは別なんです?」
小春の問いに
弟の方がコソコソと
姉に耳打ちをした。
「お姉ちゃん…
もう止めようよ~
こんな事…」
すると姉がガツンと
弟の頭を小突いた。
「っるさいわね!
ゴメンナサイ、
ちょっと
しつけてくるから
また今度ね!」
「はあ…どうも」
弟の手を引き、
去ってく姉だが
クルッとこちらを向いた
「あ、そうそう。
夜うるさい時はごめんね
すぐ終わるからさ!」
「…?」
すぐ終わる…?
何だか
よく意味が分からず、
とりあえずニコッと
愛想笑いをする小春だが
夜になってその意味が
分かった。
ギシ…ギ…
上から変な音がします…
純真な春には
何なのか分かりません
302号室の川上姉弟
私達202号室に住む
ちょうど真上の部屋の
住人です。
見た目も
普通の姉弟なので
最初は騙されました。
「こんにちは!
新しく私達の階の真下に
住人が引っ越して
来たって聞いたから
挨拶に来たよ!」
お姉さんは結構元気な方
後ろで弟さんが
モジモジとしている。
「ほら!
アンタも挨拶しなさい!」
影に隠れる弟に
そう言うお姉さんだが、
代わりに
小春が慌てて答えた。
「あ、あ!
いいんです!!
すみません
挨拶行かずに…」
まあ普通は上の階など
挨拶に行かない。
両隣だけで十分だ。
この人達は
下の階にまで
挨拶するなんて
親切な人達だ。
「私達この上で2人で
住んでるから
ヨロシクね!!」
「あは、どうも…
2人で
住んでるんですか…
姉弟2人なんて
珍しいですね。
両親とは別なんです?」
小春の問いに
弟の方がコソコソと
姉に耳打ちをした。
「お姉ちゃん…
もう止めようよ~
こんな事…」
すると姉がガツンと
弟の頭を小突いた。
「っるさいわね!
ゴメンナサイ、
ちょっと
しつけてくるから
また今度ね!」
「はあ…どうも」
弟の手を引き、
去ってく姉だが
クルッとこちらを向いた
「あ、そうそう。
夜うるさい時はごめんね
すぐ終わるからさ!」
「…?」
すぐ終わる…?
何だか
よく意味が分からず、
とりあえずニコッと
愛想笑いをする小春だが
夜になってその意味が
分かった。
ギシ…ギ…
上から変な音がします…
純真な春には
何なのか分かりません



