結局、結衣は多くを語らないまま、最後の講義へと行ってしまった。 あまりにも突然すぎて 俺はしばらく、やきそばパンを片手にぼーっと空を見上げていた。 その時ふと、小坂の言葉が脳裏を過った。 『結衣さん、たぶんもう絵を描くことを諦めてる』 小坂は何故そう思ったのだろう。 女のカンってやつだろうか。 すっかり冷たくなってしまったやきそばパンを一口かじり、俺は携帯電話の中の電話帳から小坂の名前を探した。 しかし、電話を掛ける前に 偶然にも小坂が俺の所へやって来た。