この世がなくなってしまいそうで怖いくらい、なぜが響歌の言葉が怖かった。 「そんな事思った事ない。だって世界がなくなったら、死んだら、俺たち出会わなかったから!」 「そうだよね…」 「紗耶香は思った事あんの?」 無意識に紗耶香と呼び捨てで呼んでいた。 「何回もあるよ」 響歌は死にたいって思った事があるんだ…。俺は死なないで欲しかったってあの日、心から思ったよ。 「死んだりするなよ。俺が紗耶香を幸せにしてやるから」