辺りでうろうろしていると夜中になってしまった。 「ここでいっか…」 結局、草村の後ろに隠れて寝る事にした。季節は夏。虫がわんさか鳴いている。 でも仕方がない。寝よう。 眠りにつこうとした時だった。 ブルルルブルルル ポケットで携帯が震えた。 誰かからメール。 ――――――― 紗耶香です。 さっきはありがとう ございました。 あの…今から 会えたりできない ですよね? できれば会いたいです。 ―――――――