医者の言葉が最後まで聞こえなかった。 嘘だろ。 わけのわからない部屋に入ると響歌が眠っていた。 白いハンカチのようなものを被されている。この時、響歌が死んだんだと実感が湧いた。 響歌の事故は一人で帰らせた俺が原因。 一人で帰っている響歌に車が突っ込んだ。 車の音が聞こえない響歌は避ける事さえできなかったのだろう。 俺が一緒に帰っていれば… こんな事にはならなかったのに。 涙が溢れた。 「響歌…響歌…!!」