理由を聞いてくるけど答えれるわけなく憲太の中でワイセとどうにかいい方法がないか考えていた。


そんな矢先に新たな問題が起きた。


憲太のお母さんから電話があった。


『もしもし憲太元気?』


『元気だよ。どうしたの?』


『悪いんだけどお金貸してくれない?お母さんね、一緒に住んでた男に騙されちゃって。』


俺が少年院に入ってから一度も連絡して来なかったくせにこんな時だけ連絡してきて。


俺は怒りが込み上げてくる。