『ちょっと待ってろよ。』 俺は一旦バスタオルをとるために脱衣室へと出た。 その時だった。 あ"っー。 悲鳴とは違うなんとも表せない擬音 ドールは俺の髭剃りで自ら手首を切り自殺を図った。 床には鮮明といっていいほどの鮮やかな血がゆっくりと流れていく。 『あたしはあなたの操り人形じゃないわ。こんな思いするなら死んだほうがマシよ。』 彼女は最後の力をふりしぼって声にした。 そしてパタリと床に倒れ息を引き取った。