「……じゃあさ、将はその子としあわせにならなきゃ」


見上げた空から視線を戻せば、はっきりと将が見える。


「あぁ」


「私との約束ね」


小指を突き出した私。

躊躇って将も小指を伸ばす。

絡んだ指。


なんだ、指切りってこんなにせつないんだ。